”グッドウィル”の邦訳は,”親善、友好、善意、親切、好意、誠意”である。
ところで,コムスンを始め,悪事の数々を働いたとされるグッドウィル・グループ。それらの説明は,wikipediaにお任せするとして,大変興味深いのは大幅な株価の下落と,ここ数日の間に起こった急激な回復である。
短期的な人材派遣をコアとするため(販売高の半分以上が人材派遣),一般人のイメージが短期的に反映されやすいと考えられる。データ装備費云々でかすめ取ろうとしていたり,介護事業で不正に補助金を得たりした,という会社に果たして派遣社員登録をするかどうか。そこの消費者(?)心理というのはかなり大きくグッドウィルにのしかかるであろう。
そういった理由で,不祥事発覚前には10万近かった株価は,半額以下に下がった。
それに追い打ちをかけたのが,グッドウィルの資金調達方法である。この資金調達方法は,簡単に言えば,超格安で新株を発行する,ということである。既存株主の利益を完全に無視した行いであり,これには既存株主はあきれた。あきれて,想定された株価下落を大きく上回る下落幅となった。そんなわけで,さらに株価は下がりつづけ,1万5千円になった。85%引きである。さすがにあんまりいないと思うが,最初から持ちつづけていた方は気の毒としか言いようがない。
そこでようやく,グッドウィル株価は猛反発を始めた。理由は,データ装備費で大幅な損失を出した06の連結決算(下表, 06連)から一転して,利益を出したことである。元々,06連結は,一連の不祥事に伴う損失だったわけだから,その大幅な損失が一時的であったことには変わりないのだが,
しかし,売り上げの1/3をもっていた介護事業を完全に売り渡したことから,グッドウィルグループの利益収集力は確実に落ちたはずである。ましてや,核となる人材派遣は評判に大きく左右される可能性が高い。
当然,昔の水準まで戻すとは考えられない。一般的に下落分の1/3程度持ち返すとされているが,今回は直感的に1/4程度しか戻さないだろうかと思う。人材派遣故。10万→1.5万→3.5万くらいまで戻すのか?
短期的には明るいかもしれない。見守って見ることにする。
また,雪印にしろ,三菱ふそうにしろ,不祥事で東証一部の会社がつぶれたことってあんまりない気がするので,破産もないんじゃないかと思う。悪名でも,ないよりはましな世界のようだ。
| 【業績】 | 売上 | 営業利益 | 経常利益 | 利益 | 1株益(円) | 1株配(円) |
| 連02. 6* | 47,295 | 3,756 | 3,657 | 2,401 | 1,456 | 111 |
| 連03. 6* | 62,272 | 4,971 | 4,814 | 2,548 | 1,496 | 222 |
| 連04. 6* | 93,042 | 5,974 | 5,539 | 2,704 | 1,497 | 500記 |
| 連05. 6* | 142,157 | 5,621 | 4,320 | 1,463 | 744.6 | 500 |
| 連06. 6* | 185,948 | 7,895 | 6,704 | 3,429 | 1,743 | 875 |
| 連07. 6 | 509,001 | 9,945 | 6,794 | -40,708 | -19,510 | 0 |
| 連08. 6予 | 600,000 | 18,000 | 13,000 | 4,000 | 1,737 | 0 |
| 連09. 6予 | 620,000 | 20,000 | 15,000 | 5,000 | 2,172 | 0 |