マイクロソフトオフィスに対抗する統合オフィスソフト,今までにOpenOffice.org等があったが,互換性がイマイチであることに加え,概念に対する知名度が低く,集団的な導入は避けられていた模様。近年になって,Google社から,Goole Docs & Spreadsheetsが発表され,ブランド性の問題はクリアできたものの,こちらはオンラインを前提とするため,ネットの繋がらない場所での使用には向かない点,守秘義務のある文書には利用できないなどのディスアドバンテージがあり,プライマリーな選択肢としては控えられていたと考えられる。
ところが,IBMが買収していたロータスシリーズが無償提供となるとこれは話が別である。ロータス123はMS-DOSでの表計算のいわば標準であり,当然のようにトップシェアを確保していたことは周知である。ところが,Windowsに移行する際に,エクセルにシェアを奪われてしまった,という経緯がある。このような有名な(だった)ソフトが無料で提供されるようになるのだ。
2007年現在では,ソースネクストから1980円というたたき売り価格で売られているようだが,エクセルが必要なヒトはマイクロソフトにもう何千円か払って,皆が使っている,互換性に不安のないEXEL購入するし,ほとんど使わないヒトはOpenOfficeで十分であるから,ほとんど使っているヒトはいなかったはずだ。
しかし,これが無料となると話は別である。
無料であれば,気軽に利用する団体が増えてくるだろうし,この手のソフトは,グループ内での文書の互換性が大変重要であるため,団体ぐるみで導入を始めればシェアは伸びるに違いない。
このような英断を下したIBM(現在ロータスを買収済みの親会社)に賛辞を送るとともに,正式リリースの公開を期待する。IBMも1980円の微々たる利益を切ることによって評判を上げることができるだろう。
Wordライクなワープロソフト
と
Exelライクなスプレッドシート
と
PowerPointライクなプレゼンテーションソフト
が含まれて0円。
これはすばらしい。
私個人的にはワープロは相変わらず一太郎を使う予定であるが。
現在ロータスシンフォニーはベータ版が以下のサイトでダウンロードできる。
http://symphony.lotus.com/software/lotus/symphony/
コメント (3)
私は、windouwsが世に出てくる前にフロッピディスク1枚に収まったLotus123を98,000円で買い、以来今日まで仕事と私用に毎日、Lotus123を使い続けています。
日本ではLotus123がなぜ滅び、IBMに買収されなければならなかったのかそのわけも知っています。
日本語文書作成ソフト”一太郎”も青息吐息の状態で数年内に消えるかもしれません。
今は、Excel全盛の時代。
えっ、ロータス? 何それ と言われる時代ですからExcelに背を向けることは出来ません。
仕事では、Excelも併用していますがどうもすっきりしません。とくにVistaやオフィス2007のExcelには、市場を独占したものの傲りといったものが感じられませんか。
MS社の、「自分たちのソフト開発理念に従ってほしい、それが利用者の利益にもなる。」という思想は、消費者のニーズに合った商品を提供するという今日の市場経済とはズレているようの思えるのですが。
市場を独占したものの思想が、共産主義や官僚の独善性と同じものにならなければよいのですが。
投稿者: 中尾正俊 | 2007年10月08日 10:41
日時: 2007年10月08日 10:41
中尾様
私も同じく,MS-DOS時代での利用者でした(父のお下がりのPCでしたが)。
ロータス買収の経緯に関しましては詳細を存じ上げませんが,一太郎も虫の息であることは危惧すべき事であると思います。ロータスのようにIBMに買収してもらえればソフトウェアとしての活路は見いだせるわけでしょうが,一太郎がそのような道を見つけられるかははなはだ疑問であります。
市場を独占したマイクロソフトは疑問視されていますね。ソフトウェア自体の優秀さというよりも,政治的な巧さでシェアを獲得してきたわけですから,この先も独占禁止法等の困難も解決し,更にシェアを広げていくのだと思います。そのような中で,エンドユーザーがマイノリティに眼を向ける意識,というのがこれから必要になっていく気がします。
投稿者: 山本五朗 | 2007年10月08日 11:13
日時: 2007年10月08日 11:13
フロッピー1枚で98000円とはすごいですね。(すごかったのですね。)1980年代、まだマイコンと呼ばれる8ビットの家庭用コンピューターがあった頃からLotus1-2-3は知っていました。けれども使ったことはありませんでした。コンピューターを使っていた父親からLotus1-2-3はすごいんだと聞いていました。
今でも私の中ではすごいソフトの代表です。(使ったことは無いのですが)
それが今ではソースネクストで1980円で買えるとは何か哀愁すら感じてしまいます。
OSをマイクロソフトが握っている限り他のオフィス系ソフトは低価格(もしくは無料)で勝負するしかないのでしょうか。
今や世界標準になっているマイクロソフトのソフトウェア(エクセルなど)がPCに無料で付属させた結果なのでしょうか。
私が使っているエクセルはパソコンについてきたものですのでソフトにお金を払ったという感覚は無いです。そういう意味ではエクセルも無料ソフトという感じです。
投稿者: かとうかずし | 2007年10月23日 12:10
日時: 2007年10月23日 12:10