「なりとうないはなってから言え」
「さくらん」という映画に出てきた言葉。
非常に印象に残った。というか,正に我が意を得たり,という感じである。
このストーリーにおいては,将来女郎になるはずの小さい女の子が,花魁になりとうない,と言うのであるのである。その場合,本当になりとうないのかもしれないが,世の中には,数々のなりとうないが存在しており,それは挫折に対する負け惜しみであることが多々ある。受験で失敗した場所に対して,「あんなところにはいかなくてよかった」と,本心から言えるヒトはなかなか少ない。もちろん,そのすべてを受け入れた上で,「いかなくてよかった」ならば,それは何も言わないよりも,ずっと高尚な精神活動であると思うが,そうでないケースの如何に多いことか。
この映画の文脈とは異なるが,なりとうないはなってから言え,というのは本当に良い言葉であると思う。それと同時に,ろくな努力もせずに,できなかったという者も多いが,できない,もやってから言ってもらいたいものである。
チャレンジして,失敗して得るもの。それは成功よりも大きいものであることも多々あるが,少なくとも,できなくてよかった,と思っているうちは,劣等感しか得られないだろう。
なりとうないはなってから言え。自分自身肝に銘じておきたい言葉であった。