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馬鹿な大人、亡国を遺す

日経新聞(2010/10/25)より。内定率は相変わらず低い模様。

日本経済新聞社がまとめた2011年度採用状況調査で、製造業が増加したのは自動車・部品、化学、電機などが採用増に転じたためだ。(中略)しかし、消費不振の小売りや金融機関の採用抑制で非製造業は3年連続の減少。来春の内定率も氷河期並みの低水準になりそうだ。


同じく日経新聞(2010/8/3)IIJ社長鈴木幸一氏の経営者ブログより抜粋。

 採用に当たる人事担当者の報告である。他社の人事の方に、話を伺っても、同じ状況だと言う。大手の情報関連の企業でも、計画の7割程度の採用にとどまっているらしい。その原因は、学力の低下で採用に踏み切れない学生が多く、結局は、予定の採用数に達しないまま終わっているようだ。

 メディアなどで、昨今の若者は、人との付き合い方もできず、コミュニケーション能力が欠けているといった指摘がされているのだが、それはマスコミ流の固定観念のような気がする。そんなことはなくて、今の若い人たちは、優しくて、人への気配り、他人との距離感を保ちながらの付き合い方等々、決して、コミュニケーション能力が欠けているわけではない。


現在就職難だといわれていて、実際に内定を取るのは学生にとって大変らしい。そして、上に抜粋した鈴木氏の言葉を借りれば、「学力の低下で採用に踏み切れない」わけである。これは若者としては勉強するより他にないだろう。

ただ、この方は、そして大人たちは、会社が学問を阻害していることを認識しているのだろうか?だいたい、その"学力"というものの定義が気になる。詰め込んだ知識が好きならば、入社後にいくらでもたたき込めばいい。大事な学力というのは、詰め込んだもの、そして新しく情報を収集し、それらをかみ砕くこと。そのプロセスは基本的には高校や大学の教養課程では教わることがなく、自らのテーマというものを与えられて主体的に調査、研究を遂行する必要性が出てくる大学3年以降、とくに大学4年以降である。大学2年までなど高校の延長。ようやく本当の意味での大学生になる時期に就職活動をさせ、本当の意味での"高等教育"をないがしろにする企業側に問題がある。4年生から採用のはずが、いろいろと裏の手を使って3年の頭から採用活動をはじめているらしい。そして内定したら研修とかでもう働かせる。他社より早く人材を、のやり合いの結果がこのようなことに。もちろん、それに対して文句をまともに言わない国家、大学もその原因の一端を担っていることも否定できないかもしれない。つまり、愚かな大人のせいで愚かな子供がでてくる。蛙の子は蛙なら良いのだが、蛙はオタマジャクシを馬鹿にするからたちが悪い。どうせ大学名ばっかじろじろ見ているんだから、大学の合格発表の場で面接採用でもしたらいいんじゃないかと思う。

愚かしい。しかし、子供たちはみんな素直だから、大人の作った"決まり"に従うことに本当に必死である。見ていて痛々しい。どんな金髪も黒く染めて、穴の空いたジーンズをスーツに着替えてへたくそな敬語で面接に向かうわけだ。涙ぐましい。すべては大人に合わせるため。

そんな子供たちに大きな気持ちで勉強させてやるゆとりはもう大人にはないのか?亡国は荒れ狂う子供が為しているのではなく、愚かな大人たちの先導によるものだということを、我々はもっとしっかり認識しなければならないのではないか。

大学にいる人間の偏った意見といわれるかもしれないが、とにかく、3年や修士1年で採用して大卒、修士卒なんて言って喜んで採用している愚かな国の将来には、ろくなことがないに違いない。若者は、このような愚かな大人に従う必要がないように、しっかりと自分で考えて勉強できればよいのではないか。

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2010年10月25日 23:55に投稿されたエントリーのページです。

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